ウエスタン乗馬〜わくわくファームイベント〜

夏の空がまぶしく晴れわたり、青が広がる山形の朝。
「今日は絶対何か起こりそう!」
そんな予感を胸に、私は『わくわくファーム』へと向かいました。

普段から乗馬体験やトレッキングが楽しめるこのファームですが、この日は一味違いました。

ファームのビアハウスを中心に開催されたイベントの中で、注目を集めていたのが「ウエスタン乗馬のホースショー」。

馬場の近くには小さな川が流れ、子どもたちは水遊びで大はしゃぎ。

自然に囲まれたこの場所は、まさに“遊びと癒しの宝箱”のような空間です。

「ウエスタンの馬たちが出てくるんだって!」「カウボーイみたいな人が馬に乗るんだよ」——そんな声があちこちから聞こえてきそうな中、ビアハウスから多くの来場者が続々と馬場に集まってきました。みんな、いつも乗馬体験で乗せてくれる馬たちがどんな姿を見せてくれるのか、心待ちにしている様子でした。

馬場の入口から一頭の馬とともにウエスタンスタイルに身を包んだスタッフが登場すると、観客からは思わず「わぁ!」と歓声が上がりました。出てきた馬はきちんとお手入れされていてつやつやの毛並み。それだけで愛情をたっぷり注がれていることが伝わってきます。

このショーで披露されたのは、歩く(ウォーク)、止まる(ストップ)、(リバース)、並足(ジョグ)、駆け足(ロープ)といった基本の動作。どれも派手な技ではありませんが、観る人の心をつかむには十分な美しさと調和がそこにありました。

「ほら、今止まった!」「あ、後ろに下がってる!」——小さなお子さんも興味津々で見つめています。馬がゆっくりと歩き出すたびに、まるで騎乗者と会話しているような一体感があり、それを丁寧に解説してくれるスタッフの言葉に、子供たちは耳を傾けながらも場内で実演している馬に夢中!って感じが伝わってきていました。

「ウエスタン乗馬って、ただ乗るだけじゃないんだね」「馬と一緒に呼吸する感じがする」——そんな声も聞こえてきそうな、観ているだけでも気持ちがじんわり温かくなるような時間が流れていました。

披露が終わると、拍手が自然と湧き上がりました。カウボーイ姿のスタッフも、馬たちも、その姿だけで十分に観客の心を惹きつける魅力を持っていました。

ちなみに、わくわくファームではこのようなショーの他にも、日常的に引馬体験やトレッキング体験ができます。この日も体験希望者が列を作り、馬の背に揺られて笑顔になる光景があちこちで見られました。「乗るのは初めてだけど、楽しかった!」「次はトレッキングしてみたい」そんな声も印象的でした。

何より心に残ったのは、馬たちの穏やかな表情。手入れの行き届いた体つき、ゆったりとした動き、人を信頼しているその瞳——どれをとっても、スタッフとの信頼関係がしっかり築かれていることがよくわかります。

このショーを観て、馬ってこんなにやさしくて、たくましくて、そして人と心を通わせることができる動物なんだと、あらためて実感しました。

馬と人が一緒に何かを作り出すこと。言葉を超えて通じ合う感覚。ウエスタン乗馬には、そんな“つながる喜び”がたくさん詰まっています。

今度はぜひ、あなたも実際に体験してみてください。馬の背に揺られながら、風の匂いを感じて、馬の温もりを肌で感じる——そんなひとときが、きっと忘れられない思い出になりますよ。

わくわくファームの青空と、優しい馬たち、そしてかっこいいウエスタンスタッフたち。そこには、ちょっと特別な非日常がありました。
この日の帰り道見た空が本当にきれいだったので載せておきます。

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